コーチ（COACH）のアウトレット品の見分け方や正規品との違いは？

アウトレット製品って、「そもそも品質はどうなんだろう？」「ただの売れ残りじゃないの？」と思っている方がほとんだとだと思います。

しかし、アウトレットにもブランドによって様々な違いがあるので、それらを理解することでコーチのアウトレットについても詳しくなるはずです。

まずは、アウトレットの中でも大きく種類が分かれるファクトリー・アウトレットとリテール・アウトレットの違いについて解説していくので、大まかな違いを覚えておいて下さい。

ファクトリー・アウトレット

あまり知られていませんが、アウトレットと呼ばれるものは、工場で働く従業員たちが商品を安く買えるように、工場の中に小さなお店を構えたのが始まりです。

いわゆる工場直販とか言われているものが、ファクトリー・アウトレットだと理解してください。

ファクトリーアウトレットは、通常であれば卸売問屋、問屋、小売店という流通ルートを辿るものを、中間マージンを抜くことで低価格での販売が実現できるようになります。

この販売方法がアメリカで出てきたのが1970年代だったのですが、全米に広がったのが1980年代ですので、歴史としてはそこまで長いものではありません。

リテール・アウトレット

さて、日本人が浮かべるアウトレットのイメージといえば、大型アウトレットモールがほとんどだと思います。このアウトレットモールで販売されているのが、リテール・アウトレットの商品です。

リテール・アウトレットと言われてもピンとこないと思いますが、リテールの特徴は以下の通りです。

• 在庫の処分品
• 色落ち、ほつれなどがあるB級品
• シーズンが終わってしまった商品
• クーリングオフされた商品

以上のような商品が、アウトレット品としてモールで販売されているものです。また、アウトレット品を扱っている代表的な大型モールが以下になります。

代表的なアウトレットモール

• 三井アウトレットパーク（三井不動産）
• プレミアム・アウトレット（三菱地所・サイモン株式会社）
• プリンスショッピングプラザ（西武グループ）
• アウトレットモール（大和グループ）
• レイクタウンアウトレット（イオン）

こうやって並んでいる名前を見ると、人生で一度もアウトレットモールに行ったことがないという方は少ないのではないでしょうか。

このようにアウトレットモールで売られているリテール・アウトレット商品が、多くの人がイメージする「アウトレット」だと思います。

それでは、本格的にコーチのアウトレットについて解説していきますが、コートのアウトレット商品は、主にファクトリー・アウトレットの部類に入り、百貨店などのブティックに並んでいる商品とは別にアウトレット専用の商品を製造しています。

例えば、正規店で人気が出たモデルの素材を変えて作ったり、色違いを制作することで差別化を図り、正規店と違う商品をアウトレット商品として販売しています。

また、コーチはアウトレット商品のアフターサービスや返品交換対応をしていないというのも、正規店購入の商品とアウトレット商品の大きな違いです。

買取査定に持って来られたお客様の中には、コーチの正規店で購入されたとおっしゃる方もいるのですが、厳密にいうと正規店とアウトレットは違います。

商品にもいくつかの違いがあり、見る人が見ればすぐに分かりますので、どういったところで分かるのか？見分けるポイントをいくつか紹介しておきます。

商品番号に「F」や「FS」の印字

コーチの商品には「ストーリーパッチ」という革タグが縫いつけられています。縫い付けられているタグには印字があるのですが、基本的にはこのタグを見ることでアウトレットかどうかを見分けることができます。

画像を見てもられば分かりますが、アウトレット品にはファクトリーを意味する「F」という文字が入っており、アウトレット用に製造されたものにはこの「F」がついていることがほとんどです。

他にも「FS」という記載が付いているタグもあるのですが、こちらもアウトレット品になります。

ただし、近年のコーチはそのあたりの変動があったため、FやFSの刻印があるからといって100％アウトレットということはなく、一部海外正規品のものである場合があります。

また、2014年あたりから2016年あたりに一部工場で製造させていた商品に関しては、タグなしの期間もありました。その時期の製品は、内装のファスナー付きポケットの内側や内装の側面に、「品番が印字された布製のタグ」が縫いつけられていますので、革タグが見つからない場合はそちらを確認してみてください。

2014年頃に保存袋が変更しており、現在は白の保存袋になっています。馬と馬車の絵柄は同じように書かれていますが、「COACH LEATHERWARE EST.1941」の文字はなくなりました。

タグの「◎」マークを見る

上で紹介したものは、ファクトリー・アウトレット用に製造された商品になりますが、一度はブティックに並んでいたものがアウトレットとして販売される商品もあります。

それらの商品はタグに「◎」マークが付いており、シーズンオフ商品であったり、余剰在庫となった商品でアウトレットとして販売されています。

生産国は中国？ベトナム？

参考程度にはなりますが、製造国を確認するのも一つの見分け方になっています。元々、コーチの商品ほぼ全てが「MADE IN CHINA」でしたが、2016年あたりからベトナム製が増えています。

現在では、ブティック向けには中国製、ベトナム製が多く、アウトレット向けの商品ではベトナム、フィリピン、インドネシア、インド製などが多く、中国製は少なくなってきています。

そのため、中国製だと古い商品、ベトナム製だと比較的新しいという認識で見る査定員も多いです。

現在のコーチ商品は全てアウトソージングに切り替えており、世界14カ国と70程の工場で生産が行われているので、生産国で見分けるのは中々難しくなっています。

付属品に違いがある

コーチの場合は、ブティックで売られている商品とアウトレット商品で付属品の数が違います。まず、ブティックなどで購入した際についてくる保存袋や箱がなく、ロゴ入りの紙袋も付属していません。

また、日本国内のアウトレットで購入した際には「製品のお取り扱いについては」という紙がついてきますが、海外のアウトレットでつきません。

留め具が違っている

コーチのバッグなどに使われている留め具には、正規品とアウトレット品で異なるものが使われている場合があります。

アウトレット品の留め具は、金属の種類や質感が異なる場合が多く、正規品とアウトレットで見比べてみると分かるはずです。

コーチのアウトレット品の多くはアウトレット専用に製造されたものが多く、ブティックに並べる商品とは明確に分けています。

素材やカラー、タグなど様々なところに違いはありますが、パッと見で判別できるような違いは少なく、多くの人がアウトレット商品を持っています。

アフターサービスがついていない

商品を安く製造できる大きな理由として素材や製造過程、中間マージンを抜くということは理解されていると思いますが、コーチの場合はさらにアフターサービスにも差別化を加えています。

返品や交換は受け付けておらず、通常1年間の無料保証サービスがアウトレット品の場合は1ヶ月となっています。

また、上でも説明していますが、ハイブランドの魅力の一つでもある付属品やギフトケースなどが付いてこないので、そういった所にも違いが現れています。

アウトレット＝B級品ではない

アウトレットはB級品だから購入しないという人も多いと思いますが、生地が破れていたり、ボタンが壊れているものがアウトレットとして販売されているわけではありません。

ブランド側の規定によりますが、せいぜい色ムラや小傷程度のもので、一般的な中古品よりも遥かに綺麗な商品です。

正規店商品もアウトレットになる

アウトレット品の見分け方でも紹介しましたが、商品タグに「◎」マークが付いているものは、シーズンオフ商品であったり、余剰在庫となった商品です。

こういったものは「トランスファー商品」とも呼ばれますが、アウトレットとして作られた商品ではなく、ブティックに出すために製造されたものなので、品質クオリティも正規品と同じです。

新製品のプロモーション

コーチほどの規模があり、整った製造ラインがあるからだと思いますが、新製品を正規店に卸す前に一度アウトレットで並ぶこともあるようです。

新製品を発売する前にアウトレットストアで販売することで、商品の注目度を高め、販売促進につなげることが目的のようですが、たまたまでも見つけることが出来たら非常にラッキーと言えるでしょう。

コーチのアウトレット商品は、上で解説したファクトリー・アウトレットの部類に入り、百貨店などのブティックに並んでいる商品とは別にアウトレット専用の商品を製造しています。

例えば、正規店で人気が出たモデルの素材を変えたり、色違いを制作することで差別化を図り、正規店と違う商品を販売しています。

しかし、それだけではなく、一度正規店に並んだものもアウトレット品として販売されていたりもするので、全てがそうではないということを覚えておいて下さい。

また、コーチの場合はアフターサービスや返品交換対応をしていないというのも、正規店購入とアウトレット品の大きな違いです。